九条の会・さいたま
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お知らせ

大野 勢太郎さんは事情があり、呼びかけ人を辞退されました。みなさまにご連絡申し上げます。

改憲の政治日程メモ

作成050129 三輪隆 
takm@pace.forum.ne.jp
0311 九条擁護派の大後退、民主党3分の1議席(改憲発議阻止議席)獲得:改憲志向の二大政党制 米軍再配置の進行 基地再編・安保再々定義問題化
0404 首相の私的諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」発足
0404 日本商工会議所「憲法問題に関する懇談会(仮称)」設置。7/ 6第1回会合予定。秋に中間意見
0404 日本国際フォーラム(今井敬会長)「政策提言 新しい世界秩序と日米同盟の将来」 九条改憲など
0405 経団連、「国の基本問題を考える検討委員会」設置
0406 3党改憲第一次骨子発表  (九条改憲での改憲派内の争点明確化)
0407 イラク主権委譲

   参議院(九条擁護派の再度大後退)
 0408 日経調・改憲提言の報告
 0411 米国大統領ブッシュ再選
 0411 安保・防衛力懇談会答申
 0411 自民党憲法調査会事務局の『憲法改正草案大網(たたき台)』(保岡案)、直ぐにお蔵入り  全党挙げての「新憲法制定推進本部」立ち上げ、「新憲法」起草委員会
  0412 新々『防衛力大網』:海外任務の本格化、統合運用、MD、武器輸出3原則見直し
  0501 経団連『わが国の基本問題を考える』
    防衛二法改正:MD発動(現場指揮官に権限付与)、運用統合運用体制整備(統合幕僚監部)・統合幕僚長設置
    国会法改正:憲法(改正)常設委員会設置提案
      ?  自衛隊法改正:海外任務の本格化
  0503 民主党、改憲中間案提示
  0504 自民党 改憲「思案」提示
0504~05 国民投票法案  (投票方式・部分改憲問題;運動規制、成立要件など)
 0505 憲法調査会最終報告書
 05秋 3党改憲案(自民:11月結党50周年までに改憲草案、民主:06までに改憲草案)
     改憲大連合結成に直結  政界再々編?
05? 派兵恒久法(多国籍軍への兵站支援:集団的自衛権行使問題での揺さぶり、改憲の「国際協力」条項に連動)
  
 06 防衛二法改正(省昇格、海外業務の本格化)
     0609 小泉・自民党総裁任期切れ   総選挙の可能性高まる
 0707 参院選挙 あるいは<改憲同日選挙>
 0710までに総選挙<改憲選挙>
  選挙後、改憲大連合形成問題本格化。改憲草案一本化。
  08~09 改憲発議

九条の会さいたま賛同人の方のメッセージ

 ここでは九条の会さいたま結成集会に参加できなかった賛同人の方のメッセージをご紹介いたします。皆様の幅広い支援とご理解がいただければ幸いです。

            高橋哲哉さんのメッセージ

                一点の灯

 この国の「地金」が剥きだしになってきた。
 まるで、戦後民主主義と平和主義の全ては、この「血金」を暫時隠していたメッキにすぎなかった、とでもいうかのように。
 半世紀前までこの国は、侵略戦争を繰り返し、植民地支配による他民族差別、自国内での階級差別、女性差別などによって「帝国」を維持していた。近代日本国家は、戦争と差別を通して作り上げられたのだ。
 1945年の敗戦は、民主主義と平和主義の憲法をもたらしたけれども、この国の「地金」に本質的変化はなかったのであろう。
いま、再び、戦争と差別の時代がやって来ようとしている。戦争肯定と差別の居直る言説が解禁され、むしろ「普通の人々」の喝采を浴びている。国策に抗う少数者は、権力による弾圧だけでなく、市民社会からの攻撃と排除の脅威にさらされている。
 困ったことに、この時代の真実を伝えるべきマスメディアは、すでに戦争と差別の時代
に棹差している。
 掛け値なしの危機の時代。問われるべきは広義の「知」と「文化」に関わる者の責任である。
 この間、人文・社会学では、国家や資本や文化の暴力を解析する先鋭な理論が練り上げられてきた。しかし、汗牛充棟の研究書や論文は、この時代への抵抗の武器としてどれほどの役割を果たしえているのだろうか。
 「知識人の使命」といったアナクロニックな幻想を掻きたてようというものではない。国家批判の「知」が意味をもつ唯一の場面に介入できないならば、そもそも何のための「知」であったのか、空しさが募るばかりではないか。
 私たちも、みずからの非力さは充分承知している。時代の大勢が音を立ててある方向に流れていくとき、思想や芸術だけでそれを押しととめられるわけではないことも、歴史を見れば明らかである。にもかかわらず、いま、ここで、何もせずに敗北するわけにはいかない。戦争と差別の時代を許せば、私たちの敗北である。
しかし、抵抗せずに敗北するよりは抵抗して敗北する方がずっといい。

      はてしない四方は暗黒にとざされているが
      天空には星の群れが輝いている
      雪にうつすには余りにも遠い弱い光だが
      喜ばしいことに書物を照らす一点の灯がある

                           ―郭沫若

 私たちはあきらめない。どんな「暗い時代」にも、暗闇に抗して思考し、言葉を紡ぎ、闇に紛れた他者たちに向けて声を発した人たちがいた。そうした思考、言葉、声に勇気づけられ、私たちも思考し、言葉を紡ぎ、声を発していきたい。
                    (季刊「前夜」創刊号より転載)


            中山福二さんのメッセージ

          どうしたら九条の改正を阻止できるか

 私は憲法改正に反対です。公布から今年の11月で58年ですから、足りないところやもう少しハッキリさせた方がいいところなどはありますが、小泉さんを含め、改正に熱心な人達の一番のねらいが九条を変えることにあるからです。他のことは九条を変えるための付け足しにすぎません。いまでも、イラクに自衛隊を派遣するなど「後方支援」の名目で「自衛」とはとても言えない戦闘に参加できるようにしていますが、九条の改正により、「屁理屈」抜きで日本を戦争のできる国にしようとしていることは明らかです。
 憲法は最高法規ですが、他方で憲法の非軍事平和の思想と正反対の日米安保条約が厳然と存在します。全国に散らばる米軍基地の「法的」根拠となるものです。安保条約の前文には「(日米)両国が国際連合憲章に定める個別的又は集団的自衛の固有の権利を有していることを確認」すると明記されています。憲法上は大議論になっており、今回の改正の狙いでもある集団的自衛権の存否は、安保条約ではこれが当然の前提となっています。8月に米軍のヘリコプターが沖縄国際大学に墜落した事件がありました。事故の処理に際し、米軍は現場を封鎖し、日本の警察と消防による現場検証を拒否しました。同じ敗戦国でもドイツでは考えられないことです。
 こうした状況のなかで憲法の理念に立脚した非軍事平和の日本をどうしたら作っていけるのか。自衛隊をどうしたら縮小できるのか。アメリカの戦争に協力するよりは平和的な活動を地道に積み重ねることによって国際的な信頼を勝ち取り、自衛隊の役割を少なくなくしていくしかありません。そのための具体的な行動計画を立て、その実行具合を毎年検証していくというシステム(新しい法制度)が必要です。これを実現させるためには平和を求める世論を糾合しなければなりません。それが憲法九条を変えさせないための私の対案です。(『日本国憲法改正問題「私の意見」集』埼玉弁護士会2004年12月発行より転載)


             大田堯さんのメッセージ

 九条は、厳しい戦争体験の反省の上にたった世界への日本の誓いです。憲法の中核である基本的人権に根ざす平和の実現こそが私の悲願です。


            肥田舜太郎さんのメッセージ

 憲法を守る『九条の会』の運動は今、一番大切な運動です。新年になってから名古屋、前橋、保谷など各地の平和の集会に話しに行きましたが、どこでも限られた人たちばかりの集まりで、一般大衆の参加があまり見られません。或る集会で初老の男性から「憲法を守る側と変えようという側の真ん中に沢山の人たちがいる。変えようという側の声は聞こえるが、守ろうという側の声は殆ど聞こえないし、聞こえても難しくて」よく分からない。何とかならないのか」という発言がありました。一瞬、会場がシーンとなりました。国民は一見、平気な顔をしているように見えますが、みんな『これからどうやって生きていくのか』と生活の不安を抱いて悩んでいます。その不安に焦点のあった『九条の会』の運動にするために、私たちも深刻に運動を工夫しなければならないのではないでしょうか。


 以上が賛同人の方々のメッセージです。『九条の会・さいたま』はまだまだ発展途上です。皆様の暖かいご支援の元多くの仲間を結集できるような場やイベントなど賛同人の方を中心に進めて参ります。
皆様もどうぞ『九条の会・さいたま』にご意見をお寄せ下さい。


九条の会・さいたま」事務局・連絡先

〒330-0061 さいたま市浦和区常磐3-18-20-802
                          北浦和デスク

            TEL 048-834-1298

            FAX 048-833-8305
  
           ML(メーリングリスト)9j-s-ml@list.jca.apc.org
             

九条の会・さいたま当面の活動計画

九条の会・さいたま 当面の行動計画

憲法九条改憲を阻むため、次のような行動計画でさいたま市民の世論の形成を図ります。

① 賛同人を中心に中学校レベルのひとつの会を立ち上げる
② 一万人を目標に賛同人を集める
③ コンサート、映画・ビデオ上映、学集会など多彩な催しを通し、九条の大 切さを広める
④ 少なくとも年1回は総会を開く

「九条の会」アピール

「九条の会」アピール

日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
 ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、五千万を超える人命を奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にすべきではないという教訓を導き出しました。
 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を背負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
 しかるに憲法制定から半世紀を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団的自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。そして子どもたちを「戦争をする国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。これは日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。
 アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。何より武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。一九九〇年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決にはつながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。
 二〇世紀の教訓をふまえ、二一世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」などと言うのは、思い上がりでしかありません。
 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわってくることが求められています。憲法九条をもつこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。
 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、今すぐ始めることを訴えます。

2004年6月10日
 
井上 ひさし(作家)

梅原 猛(哲学者)

大江 健三郎(作家)

奥平 康弘(憲法研究者)

小田 実(作家)

加藤 周一(評論家)

澤地 久枝(作家)

鶴見 俊輔(哲学者)

三木 睦子(国連婦人会)

九条の会さいたま呼びかけ人プロフィール

呼びかけ人プロフィール

魚沼 昭  (ジャーナリスト) 

1951年、熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、共同通信社に入社。司法記者として、主に東京地検特捜部、リクルート事件の取材にあたる。在職中に、大本営参謀・瀬島龍三の戦中・戦後を描いた『沈黙のファイル』(共著、新潮文庫)、著す。96年・退職後、フリージャーナリストとして政官業の実力者に肉薄し、その人物像を描きながら現代史の深部、暗部をえぐり出す仕事を続ける。著書に、『野中広務 差別と権力』、『渡邊恒雄 メディアと権力』、『特捜検察』など。浦和区。

大田 堯  (教育学者) 

1918年生まれ。東京大学名誉教授、都留文科大学名誉教授、日本子どもを守る会名誉会長。さいたま市の自宅で教師や父母との学集会サークルを始めて50年。故郷の広島県で「ほんごう図書館」を開設・運営にかかわる。主な著書に、『教育とは何か』(岩波新書)、『なぜ学校に行くのかー子どもと教育』(岩波新書)、『生命のきずな』(偕成社)、最近では『わたしたちの教育基本法』(埼玉新聞社ブックレット)。緑区。

高橋 哲哉 (哲学者)

1956年生まれ。東京大学院総合文化研究科教授。歴史問題、憲法問題、教育問題、靖国問題など、国家主義に対峙し、発言し続ける哲学者。戦時体制に抗する思想的、文化的拠点としてNPO「前夜」を立ち上げ、代表理事として活動中。『教育と国家』(講談社・現代新書)、『「心」と戦争』(唱文社)、『戦後責任論』(講談社)、『歴史/修正主義』(岩波書店)『平和と平等をあきらめない』(斉藤貴男との共著、唱文社)、『物語の廃墟からー高橋哲哉対談・時評集』など、著書多数。南区。

中山 福二 (弁護士)

埼玉弁護士会会長。桶川ストーカー事件国賠訴訟や所沢高校教諭への不当処分撤回等、多数の裁判、人権問題に関わる。平和、教育、福祉問題については積極的に発信。2004年5月に自衛隊のイラクからの撤退を求める弁護士会長声明、12月には延長反対声明を出している。浦和区。

野村 路子 (作家)

ノンフィクション作家.アウシュビッツで殺された子どもたちが遺した絵や詩を日本に紹介、さまざまな著書を発表。ホロコーストの事実を伝える仕事をライフワークとしている。『テレジンの小さな画家たち』(偕成社)、産経児童出版文化賞・大賞受賞、『15000人のアンネフランク』など著書多数。北区。

肥田舜太郎 (医師)

1917年・広島生まれ。1945年・広島で軍医として働いていた時に被爆。被爆者医療を取り組みながらその経験を通して核兵器の非人道性、低線量被爆の恐ろしさを伝えるために世界各国をめぐり、高校生をはじめとする幅広い層に核廃絶を訴える運動に取り組む。現在、日本被団協被爆者中央相談所理事長。著書に『広島の消えた日』、『広島を生きのびて』。浦和区。

矢澤 澄子 (社会学者)

国際女性の地位協会理事、東京女子大学文理学教授・女性学研究所所長、さいたま市男女共同参画推進協議会会長。著書:『都市環境と子育て』(共著 勁草書房)など多数。「さいたま市男女共同参画推進協議会」では、「さいたま市発の男女平等ルール」として、日本国憲法、女性差別撤廃条約、男女共同参画社会基本法などの理念を踏まえて条例を制定する旨、提言書をまとめている(02年5月)。浦和区。

山本おさむ (まんが家)

ビックコミックに「天上の弦」を連載中。世界最高峰のバイオリン製作家、陳昌鉉の生涯を描いた「天上の弦」は現在、単行本第4巻を販売中。陳さんは昨年11月にフジテレビ開局45周年ドラマにもなった。代表作に「どんぐりの家」「はるかなる甲子園」など。浦和区。

九条の会・さいたま趣意書(仮)

① 2004年6月10日に作家の大江健三郎さんらが発表した「九条の会]アピールに賛同し、憲法九条改憲を阻むさいたま市民の世論づくりをすすめます。
② 憲法九条を守るため、所属の違いや信条の違いを尊重し,個人の立場で共同して 活動します。
③ 呼びかけ人・賛同者とも、さいたま市内在住者・在勤者・在学者を原則とし、さ いたま市を中心に活動します。
④ 若い世代をはじめ、誰もが参加したくなる運動をすすめます。

「九条の会さいたま」結成集会

1月29日13時より埼玉県労働会館講堂にて九条の会さいたま結成集会が行われました。ご参加いただいた方々ありがとうございます。今後このブログで最新の情報をお届けしてまいります。